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ミツフジコラム

NETIS(新技術情報提供システム)とは?加点の仕組み・メリット・検索方法を解説

2026/06/16

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コラム

「公共工事の受注を増やしたい」「現場の業務効率化や安全管理の課題を解決したい」と悩んでいませんか。ほかの施工業者との差別化が難しく、工事成績評定での加点をどう狙えばよいか、日々試行錯誤している方も多いでしょう。このような課題を解決するための手段の一つが、「NETIS(新技術情報提供システム)」の活用です。

本記事では、NETISの基礎知識から加点の仕組み、施工者・技術開発者それぞれのメリット、具体的な検索方法まで解説します。猛暑リスク対策に役立つNETIS登録技術「hamon band」も紹介するので、導入を実益に結びつけたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

NETISとは?国土交通省が運営するデータベース

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NETIS(New Technology Information System:新技術情報提供システム)とは、民間企業などによって開発された新技術に係る情報を共有および提供するためのデータベースシステムです。

NETISは国土交通省によって運営されており、公共事業が抱えているさまざまな問題を解決するとともに、優れた技術を持った企業をサポートし、さらなる新技術開発を促進することを目的としています。全国の地方整備局や工事事務所で情報が共有されており、法人個人を問わず誰でもインターネット上で検索・閲覧することが可能です。

NETISが運用されている目的と背景

NETISは、公共工事の技術水準向上と新技術導入のハードルを下げる目的で運用されています。背景には、建設業界の深刻な人手不足や、インフラの老朽化による大規模補修の増加などがあり、新技術による業務効率化が急務となっているためです。

目的達成のため、NETISは以下のように運用が強化されてきました。

運用の流れ
  • 1998年度:システム整備開始
  • 2001年度:インターネットでの一般公開
  • 2006年度:事後評価重視の運用へ移行し、技術の向上を促進

NETISは、建設業界が抱える課題の解決と、継続的な技術発展を支える役割を担っています。

直轄工事における新技術活用の原則義務化

公共工事に参加する施工業者にとって、NETIS登録技術の積極的な活用は不可欠です。

建設現場の生産性向上等を目的に、2020年度より直轄土木工事(港湾空港関係等を除く)において新技術の活用が原則義務化されました。また、地方公共団体の案件においても、登録技術を採用した工事計画を提出することで工事成績評定の加点対象となります。

NETIS登録技術の活用は今後の公共工事において必須要件の一つといえます。

施工業者がNETISを活用する3つのメリット

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施工業者がNETISに登録された新技術を現場に導入する場合、実務的な作業改善から企業としての評価向上まで、さまざまなメリットがあります。以下で、NETIS登録技術を活用する3つのメリットを見ていきましょう。

1.工事成績評定等の加点

NETIS登録技術を活用する最大のメリットは、公共工事における「工事成績評定」や、価格以外の性能も評価される「総合評価落札方式」での加点が期待できる点です。

施工者が契約後に新技術の活用提案を行い、採用されて現場で効果が確認されると、条件に応じて発注者側から加点される仕組みです。具体的には、主任技術評価官から最大1.2点(3点の40%)が与えられるケースや、各地方整備局の基準に基づき、活用の効果に応じて加点されるケースがあります。

さらに、試行技術の活用などと組み合わせることで、以下の表のように最大4.0点の加点となる場合もあります。

活用した技術のステータス加点の条件加点配分
事後評価未実施の技術(識別番号末尾が「A」)活用効果調査表の提出+2.0点
活用効果調査表の総合評価が120点以上+2.0点
事後評価実施済の技術(識別番号末尾が「V」など)有用とされる技術の活用+2.0点
活用効果調査表の総合評価が120点以上※+2.0点

※事後評価実施済技術で総合評価が120点未満の場合、加点はありません。

NETIS登録技術の活用による加点評価は、公共工事受注において非常に有利に働くため、施工者にとって有力な選択肢の一つです。

2.コスト削減・工期短縮・安全性などの現場改善

NETIS登録技術を現場に導入することは、自社の課題解決に役立つメリットがあります。NETIS登録技術は従来の標準的な工法に比べ、「経済性」「工程」「品質・出来形」「安全性」「施工性」「周辺環境」のいずれかの面で、同程度以上の効果があると客観的に認められているからです。

具体的には、以下のような現場改善が見込めます。

現場改善例
  • 作業の効率化による工期の短縮
  • 無駄を省いたコストダウン
  • 現場の確実な安全性の確保

自社の課題に合ったNETIS登録技術を導入することで、現場の環境改善と生産性の向上につながります。

3.技術革新に前向きな企業イメージの向上

企業としてのブランド力や評価アップにつながる点も、NETIS登録技術を活用するメリットの一つです。政府や競合他社から高く評価された有用な新技術を現場に積極的に取り入れることで、自社が最新技術の導入に前向きな姿勢であることを証明できるからです。

具体的には、新技術を活用する姿勢を示すことで、発注者に対して高い施工品質を提供できる点や、技術革新への強い意欲を持っている点をアピールできます。NETIS登録技術の活用は発注者からの信頼を獲得し、技術革新に前向きな企業イメージを向上させるための有効な手段の一つです。

技術開発者がNETISを登録するメリット

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技術開発者が自社の新技術をNETISに登録することは、営業面やブランド面でメリットがあります。国土交通省の公式データベースに掲載されることで技術が全国に広く周知され、信頼性が付与されるためです。

具体的には、以下の2つのメリットがあげられます。

メリット
  • 営業コストの大幅な削減
  • 信頼性とブランディングの向上

データベースに掲載されると、全国の設計コンサルタントや施工業者から自発的に検索・閲覧されるようになります。その結果、個別の営業訪問を行わなくてもインターネット経由での問い合わせや採用検討が進む点がメリットです。また、「NETIS登録技術」というステータスは対外的な信用度を高め、企業の技術力を示す強力なブランディングにつながります。

NETISの登録商品一覧を検索する方法

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NETISのデータベースシステムは、インターネットを通じて誰でもアクセスし、現場のニーズに合った技術を探すことが可能です。ここでは、NETISの登録商品一覧を検索する方法を解説します。

キーワード・工種・期待する効果から検索する

国土交通省の公式データベースの検索画面では、製品名や登録番号によるキーワード検索のほか、工種による絞り込みが可能です。

検索方法概要
キーワード検索製品名やNETIS登録番号を入力して直接検索する方法
工種からの絞り込み土工や基礎工など、レベル1〜4に分類された工種から絞り込んで検索する方法
期待する効果からの絞り込み「経済性の向上」「工程の短縮」「安全性の向上」など、現場で期待する効果から検索する方法

これらの条件を組み合わせることで、自社の課題解決に役立つ技術を効率良く見つけ出せます。

AI技術検索・チャットボット機能を使う

2026年5月に国土交通省はNETISの利便性向上のために、AIを活用した新機能を実装しました。なかでも、NETISの登録商品検索や比較に役立つのは以下の2つの機能です。

新機能概要
AI技術検索機能求める技術の内容を文章形式で入力すると、AIが表記ゆれを防止し、関連性を踏まえた検索を実施して最適な候補を提示してくれる機能
類似技術比較表の改良比較したい工法を選択すると、過去のデータを学習した生成AIが評価項目の候補を自動提示し、効率的に技術比較を行える機能

これらの機能を活用することで、約3,900件もの登録技術の中から自社の課題に合った候補を効率良く見つけ出し、比較検討できるようになります。AIのサポートにより、新技術導入に向けた検索・比較のプロセスを効率化することが可能です。

NETISの登録番号と情報識別記号の見方

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NETISの登録番号には、技術が登録された地域や時期、現在の評価ステータスを示す情報が含まれています。例として、「KT-250012-A」の登録番号を見ていきましょう。

KT-250012-Aの場合
  • KT(最初のアルファベット2文字):登録した地方整備局の略記号(KTは関東、KKは近畿、QSは九州など)
  • 25(ハイフン後の2桁の数字):登録年度の西暦下2桁(25は2025年度)
  • 0012(続く4桁の数字):年度ごとの登録順番号
  • A(末尾のアルファベット):技術の評価状況を示すもの

末尾のアルファベットは情報種別記号と呼ばれ、以下のような種類と意味があります。

識別記号意味概要
A申請情報評価されていない登録直後の技術
VR評価情報事後評価の結果、引き続き継続調査等の対象とされた技術
VE評価情報事後評価の結果、すでに安定した技術であり継続調査が不要とされた技術

情報種別記号によって、工事成績評定における加点条件やNETISへの掲載期間が異なります。そのため、自社の目的に合った技術を選定する際には確認が必要です。

【NETIS登録技術】熱中症対策におすすめのスマートウォッチ「hamon band」

現場の安全管理を向上させ、企業評価のアップにつなげるツールとして、NETISに登録されているリストバンドならびにスマートウォッチ(熱中症対策バンドシリーズ)「hamon band」をおすすめします。NETIS登録番号は「KT-250012-A」で、キーワード「熱中症対策バンド」で検索すると2件中1番目に表示されます。

熱中症対策バンドシリーズ「hamon band」は、作業員の心拍数や表面温度などのバイタルデータをリアルタイムで取得し、熱中症リスクを事前に検知・警告する安全管理デバイスです。

hamon band」の導入効果は単なる現場改善にとどまりません。公共工事において安全性向上という付加価値を提供することになり、工事成績評定や総合評価落札方式での加点につながる投資になります。NETIS登録技術のメリットを最大限に活かすためにも、ぜひ導入をご検討ください。

NETISに関するよくある質問

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新技術としてNETISに登録するにはどのような要件を満たす必要がありますか?

新技術として認められるためには、以下の要件を満たす客観的な根拠が必要です。

技術の成立性実験などの方法で技術の成立性が確認されていること
実用性すでに公共工事等において実用化されており、現場での提供が可能な状態であること
優位性当該技術の適用範囲において、標準的に使用される従来技術と比較して、「経済性」「工程」「品質」「安全性」などのいずれかの面で、活用の効果が同程度以上である、または同程度以上と見込まれること

開発途中や実験段階の技術、技術的な工夫が加えられていない単なる市販品は登録の対象外です。なお、特許の取得自体は必須要件ではありませんが、他社の特許権を侵害していないことが申請の前提となります。

NETISに登録された技術の掲載期間はどのくらいですか?

NETIS登録技術の掲載期間は、原則として登録した日の翌年度の4月1日から起算して「10年間」です。

ただし、現場での活用効果調査において特に優れていると評価され、「推奨技術」や「準推奨技術」に選定された技術については、掲載期間が「15年間」に延長される仕組みです。

NETISを戦略的に活用して評価アップを実現しよう

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2020年度以降、国土交通省の直轄工事において新技術の活用が原則義務化されました。そのため、NETIS登録技術の活用は公共工事に携わる建設業者にとって避けられない要件の一つです。

NETIS登録技術の導入は、現場の作業効率化やコスト削減、安全性の向上といった直接的な課題解決をもたらします。また、工事成績評定や総合評価落札方式における加点という実益にもつながります。
猛暑リスク対策に役立つ「hamon band」をはじめ、優れたNETIS登録技術を戦略的に活用し、自社の企業評価アップを実現しましょう。

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