MENU
ミツフジコラム

熱中症対策ウォッチとは?外作業に役立つ機能や種類、導入するメリットも解説

2026/06/16

熱中症対策ウォッチとは?外作業に役立つ機能や種類、導入するメリットも解説
コラム

「熱中症対策ウォッチって、どんな機能があるの?」
「現場の暑さ対策に使えるスマートウォッチを探している」

このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。

熱中症対策ウォッチとは、心拍数や体表温度、体内温度の変化などを測定し、熱中症のリスクを検知できるウェアラブルデバイスです。

異常を検知すると本人や管理者に通知できるため、体調悪化の早期発見や重症化の予防に役立つのが特徴です。

建設現場や工場、物流倉庫などの屋外・高温環境で働く作業者の安全管理をサポートするため、多くの企業で導入が進んでいます。

本記事では、熱中症対策ウォッチの仕組みや主な機能、おすすめ製品を解説します。導入するメリットや選び方のポイントも紹介しているので、自社に適した熱中症対策ウォッチを選ぶ際の参考にしてください。

目次

熱中症対策のスマートウォッチとは?暑熱リスクを検知するウェアラブルデバイス

外でスマートウォッチを操作する女性

近年、建設業や製造業の現場で「熱中症対策ウォッチ」と呼ばれるウェアラブルデバイスの導入が広がっています。

2025年6月から職場での熱中症対策が義務化され、データに基づく安全管理体制を構築する手段として注目を集めています。

熱中症対策ウォッチとは、作業者の心拍数や体温などの生体情報を測定し、熱中症のリスクを早期に検知するためのウェアラブルデバイスです。

一般的なスマートウォッチは健康状態の記録や運動記録、通知機能などを目的として設計されており、日常の健康管理や生活の利便性向上に活用されています。一方で、熱中症対策ウォッチは暑熱環境下での安全管理を目的として開発されており「猛暑リスクの検知や体調変化の早期発見」に特化している点が特徴です。

主な検知方法は、心拍数の変化や上昇傾向、体表温度または体内温度の推移を継続的にモニタリングするものです。異常値を検知すると、本人や管理者へアラート通知をおこないます。

熱中症対策ウォッチの主な機能

水にぬれるスマートウォッチ

ここでは、熱中症対策ウォッチに搭載されている主な機能を3つ紹介します。

  1. 体温上昇の推定・検知
  2. 振動・LED・音などでの通知
  3. IP67レベルの防塵・防水性能

順番に解説します。

体温上昇の推定・検知

熱中症対策ウォッチの代表的な機能の一つが、体温の変化を測定・分析する機能です。

主に、以下の2種類の温度データが活用されています。

温度データの種類
  • 体表温度:皮膚表面の温度
  • 体内温度:体の内部の温度(深部体温とも呼ばれる)

体表温度は、皮膚の表面で測定されるため、気温や直射日光、風などの外部環境の影響を受けやすいのが特徴です。一方で体内温度(深部体温)は、体の内部の状態を反映するため、外部の影響を受けにくく、熱中症リスクをより正確に把握しやすいとされています。

作業者の安全管理を強化するためにも、各測定方式の特徴を踏まえて製品を比較検討しましょう。

なお、ミツフジ株式会社(弊社)の猛暑対策用リストバンドならびにスマートウォッチ「hamon bandシリーズ」は、独自のアルゴリズムを用いて深部体温変化を推定する仕組みを採用しています。猛暑リスクの高まりを早期に検知し、作業者の安全管理をサポートします。

色・振動・音などでの通知

異常を検知したときに、本人と管理者に通知する機能も搭載されています。

通知方法は、色・振動・音・ディスプレイ表示など複数の手段を組み合わせています。視覚・聴覚・触覚に同時に働きかけるため、屋外の騒音環境や作業中でも気づきやすい設計です。

IP67レベルの防塵・防水性能

多くの熱中症対策ウォッチは、IP67レベルの防塵・防水性能を備えています。

IP67とは、粉塵の侵入を防ぎ、一時的な水没にも耐える性能を示す国際規格です。

建設現場や工場など、ほこりや水しぶきが多い環境でも故障リスクを抑えて使い続けられるため、過酷な現場での運用に向いています。

熱中症対策ウォッチの主な種類と特徴

充電中のスマートウォッチ

熱中症対策ウォッチは、運用方法や仕組みによって主に2つの種類に分けられます。

  1. 使い捨て型|初期購入費のみで1シーズン運用可能
  2. 充電式|リアルタイムの遠隔管理が可能

それぞれの特徴を順番に解説します。

使い捨て型|初期購入費のみで1シーズン運用可能

使い捨て型は、内蔵バッテリーの寿命まで使用し、その後は交換するタイプです。

あらかじめ一定期間使用できるよう設計されているため、充電やメンテナンスの手間がかかりません

夏期の2〜3カ月に絞った季節導入や、まず小規模から試したい現場での試験導入にも向いています。

充電式|リアルタイムの遠隔管理が可能

充電式は、バッテリーを充電しながら繰り返し使用できるタイプです。

長期間の運用を想定して開発されているため、使い捨て型と比べて機能が充実している製品が多いです。

例えば、猛暑リスクの検知機能や通知機能といった基本機能に加え、クラウド連携による遠隔モニタリング機能や位置情報の取得機能などを搭載した製品があります。

そのため、大規模な現場や、より高度な熱中症対策を実施したい企業に向いています。

現場に熱中症対策ウォッチを導入するメリット

指で3を表す女性

ここでは、現場に熱中症対策ウォッチを導入するメリットを3つ紹介します。

  1. 熱中症の早期発見につながる
  2. 重症化を防ぎやすい
  3. 作業員の安全意識が高まる

順番に解説します。

熱中症の早期発見につながる

熱中症対策ウォッチの大きなメリットは、熱中症の早期発見につながる点です。

熱中症対策ウォッチは、心拍数や体表温度、体内体温の推定値などの生体データを継続的にモニタリングし、体調の変化をリアルタイムで検知できます。そのため、自覚症状が現れる前の段階でも異常の兆候を把握しやすいのが特徴です。

厚生労働省によると、職場の熱中症による死傷者数は2025年では1,803人と報告されており、年々増加傾向にあります。重症化を防ぐには、症状が出る前の早期把握が欠かせません。

近年の猛暑環境では、作業者本人の自己申告や管理者の目視確認だけでは熱中症を防ぎきれないケースも増えています。そのため、生体データを活用して客観的にリスクを把握できる熱中症対策ウォッチへの注目が高まっています。

重症化を防ぎやすい

熱中症対策ウォッチは、心拍数や体温の変化から熱中症リスクの高まりを検知し、異常が発生した際に本人へアラートを通知できます。そのため、体調が悪化する前に休憩や水分補給、作業中断などの対応を取りやすくなり、熱中症の重症化防止につながります。

特に、屋外作業や高温環境といった熱中症リスクの高い現場では、短時間で症状が進行するケースも少なくありません。また、広い現場や単独作業では、体調不良が発生しても周囲がすぐに気付けない場合があります。

管理者向けのモニタリング機能やGPS機能が搭載された熱中症対策ウォッチであれば、作業者の状態や位置情報を遠隔で把握できるため、異常発生時にも迅速な安否確認や救護対応につなげやすくなります。

作業員の安全意識が高まる

熱中症対策ウォッチの導入は、作業員自身の安全意識を高める効果もあります。通知機能や表示機能を通して、自分の体調変化を「見える化」できるためです。

例えば、暑い環境で作業していると「まだ大丈夫だろう」と無理してしまう人は少なくありません。しかし、熱中症対策ウォッチが体温や脈拍の変化を検知してアラートを出すことで「自分の身体に負担がかかっている」という事実を客観的に認識できます。

作業員一人ひとりに熱中症リスクを自覚させ、安全行動を促すきっかけになるため、安全意識の向上につながります。

熱中症対策ウォッチを選ぶときのポイント

人差し指を立てる女性

熱中症対策ウォッチは製品ごとに機能や運用方法が異なるため、自社に合うものを選ぶことが大切です。ここでは、選ぶときのポイントを5つ紹介します。

  1. どのデータを活用して熱中症リスクを判断しているか
  2. 使い勝手が良く現場で運用しやすいか
  3. 医学的・科学的根拠に基づいているか
  4. 自社の課題や利用シーンに合っているか
  5. メンテナンス・保管サービスがあるかどうか

順番に解説します。

どのデータを活用して熱中症リスクを判断しているか

まず確認すべきは、製品がどのデータをもとに熱中症リスクを判断しているかです。

製品ごとに採用するセンサーやアルゴリズムが異なります。取得するデータの種類によって、熱中症リスクの検知精度や特徴も変わります。

主な測定データと特徴は以下のとおりです。

スクロールできます
測定データ特徴
心拍数・身体への負荷をリアルタイムで把握しやすい
・運動量や疲労度の変化を検知できる
・ストレスや緊張など熱中症以外の要因でも変動する
体表温度(皮膚温度)・センサーで比較的容易に測定できる
・体温上昇の兆候を把握しやすい
・外気温や直射日光の影響を受けやすい
体内温度(深部体温)・身体の内部の温度を測定する
・外部環境の影響を受けにくく、熱中症リスクをより正確に把握できる
・高精度な熱中症対策が求められる現場で活用されている

特に熱中症は、深部体温の上昇と密接に関係しています。より正確にリスクを把握したい場合は、深部体温を活用した製品を選ぶのがおすすめです。

以下の記事では、深部体温の仕組みや測定方法について詳しく解説しています。深部体温と熱中症の関係性について理解を深めたい方は、参考にしてみてください。

使い勝手が良く現場で運用しやすいか

現場での運用しやすさも、製品選びの欠かせない観点です。

どんなに高機能な製品でも、装着が苦痛だったり操作が複雑だったりすると、現場で外されてしまいデータが取得できません。以下の項目を事前に確認しておきましょう。

事前に確認する項目
  • 重量・サイズ・装着方法
  • 操作画面のわかりやすさ
  • 電池の持続時間
  • 管理画面の直感的な操作性(複数現場で運用する場合)

現場で使い続けられる製品でなければ、本来の安全管理効果は得られません。

医学的・科学的根拠に基づいているか

熱中症対策ウォッチを選ぶのであれば、医学的・科学的根拠に基づいて開発・検証されているかの確認を推奨します。専門家や研究機関との共同研究などの実績を持つ製品であれば、信頼性の高いデータにもとづいて熱中症リスクを判定している可能性が高いです。

例えば、ミツフジ株式会社(弊社)の猛暑対策用スマートウォッチ「hamon bandシリーズ」は、学校法人産業医科大学、前田建設工業株式会社との共同研究により開発された商品です。着用者の脈波から深部体温上昇および下降の変化を推定・可視化できるアルゴリズムを世界で初めて搭載しました。

開発背景や研究実績を確認すれば、熱中症リスクの判定根拠や製品の信頼性を判断しやすくなります。

自社の課題や利用シーンに合っているか

自社の課題や利用シーンに合っているかも、製品選びの判断軸です。

現場の規模、作業内容、屋外・屋内、単独作業の有無などによって、必要な機能は変わります。以下を参考に、自社の現場に合ったモデルを絞り込みましょう。

各現場の推奨モデル
  • 屋外の大規模現場 :GPS搭載モデル
  • 単独作業者がいる現場 :SOS機能付きモデル
  • 夜間警備など通信環境が必要な現場 : LTE通信内蔵モデル

現場環境に適した製品を選べば、熱中症対策の効果を最大限に発揮できます。

メンテナンス・保管サービスがあるかどうか

導入後のメンテナンス・保管サービスがあるかどうかも、見落とせないポイントです。

熱中症対策ウォッチは夏季を中心に使用するため、オフシーズンの保管方法や管理体制を事前に確認しておく必要があります。また、故障や不具合が発生した際に迅速な修理・交換対応を受けられるかどうかも調べておきましょう。

製品によっては、オフシーズンにメーカー工場へ送ることで充電・保管をまとめて依頼できる場合もあります。こうしたサポートを活用すれば、翌シーズンもすぐに運用を再開できます。

工場や建設現場で導入が進む猛暑リスク対策ウォッチ3選【口コミも紹介】

スマートウォッチ

ここでは、工場や建設現場で導入が進む熱中症対策ウォッチを3つ紹介します。

  1. hamon bandシリーズ|ミツフジ株式会社
  2. カナリア|Biodata Bank 株式会社
  3. みまもりがじゅ丸®|NTTPCコミュニケーションズ株式会社

それぞれの特徴や口コミを順番に解説します。

hamon bandシリーズ|ミツフジ株式会社

ミツフジの「hamon bandシリーズ」は、脈波から深部体温変化を推定する世界初の特許アルゴリズムを搭載した猛暑リスク対策用のリストバンドならびにスマートウォッチです。

hamon bandシリーズ

気温や直射日光など外部環境の影響を受けにくい深部体温の変化をもとに判定するため、誤検知が起こりにくい点が特長です。このアルゴリズムは、産業医科大学・前田建設工業との共同研究により開発され、日本国内だけでなく中国・EUでも特許として認められています。

猛暑リスクの度合いに応じて、色・振動・音・ディスプレイ表示で着用者に通知します。リスクが中程度の場合は振動と黄色のLEDで水分補給を促し、リスクが高い場合は振動・音・赤色のLEDで休憩を促します。

以下は、実際にhamon bandシリーズを導入した企業から寄せられた口コミの一部です。

導入企業の口コミ
  • アラートは振動でも知らせてくれるので気が付きやすい
  • リスクが色で出るので分かりやすい
  • 色の表示が目安になり休憩をとりやすい

このように、作業員の体調管理や安全意識の向上、適切な休憩の促進にも役立っています。

弊社では、無料相談を受け付けております。「自社と同業種の導入事例を教えてほしい」「従業員全員に配布する場合、予算はどのくらい必要か」といった相談にも対応可能です。熱中症対策ウォッチの導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

カナリア|Biodata Bank 株式会社

カナリアは、Biodata Bank 株式会社が提供する熱中対策ウォッチです。

独自技術「熱ごもりセンサー®」による国際特許取得済みのアルゴリズムを搭載しており、体内の熱の産出と放出を検知して深部体温の上昇を予測します。アラート・LED・バイブレーションで体調異変を即時に通知するため、作業者本人が自覚する前に休憩や水分補給を促せます。

コンパクトかつ軽量なデザインで、バッテリー寿命は約5カ月の使い切りタイプです。充電不要で運用でき、初期導入のハードルが低い点も特徴です。

実際に導入した現場からは、次のような声が寄せられています。

導入企業の口コミ
  • 休憩が取りやすくなった
  • アラートにより、熱中症の発症を事前に防止することができた
  • 着用により作業者間でのコミュニケーションが増えた

装着の負担が少なく、シンプルに運用したい現場に向いている製品です。

みまもりがじゅ丸®|NTTPCコミュニケーションズ株式会社

みまもりがじゅ丸®は、NTTPCコミュニケーションズ株式会社が提供する屋外作業者向けのウェアラブルヘルスケアサービスです。

専用のリストバンド型デバイスで脈拍と位置情報をリアルタイムに取得し、クラウド上のダッシュボードで複数の作業者の状態を一括管理できます。

大規模な建設現場や広範囲の屋外作業を伴う業務に向いており、通信インフラと連携した本格的な見守り体制を構築できます。

実際に導入した現場からは、次のような声が寄せられています。

導入企業の口コミ
  • アラート機能により、ピンポイントでの声がけ対応ができた
  • 作業者自身の熱中症に対する安全意識が向上した
  • 脈拍データの分析により、声がけや巡視時間を強化できた

広範囲の現場や大人数の作業者をまとめて管理したい企業に向いている製品です。

熱中症対策ウォッチに関するよくある質問

?マーク

熱中症対策ウォッチに関するよくある質問を2つ紹介します。気になる質問があれば回答をチェックしてみてください。

アップルウォッチで熱中症予防はできますか?

熱中症対策に特化した専用機器ではないため、アップルウォッチ単体で熱中症予防をするのは難しいです。健康管理に役立つ機能は搭載されていますが、熱中症リスクを専門的に検知・通知する機能が搭載されていないためです。

熱中症対策としてスマートウォッチは義務化されますか?

2026年6月時点で、熱中症対策ウォッチの導入そのものは法律で義務化されていません。

ただし、2025年6月から施行された改正労働安全衛生規則では、暑熱環境下での作業をおこなう事業者に対して、報告体制の整備や対応手順の作成、関係者への周知が義務付けられています。

熱中症対策ウォッチは、これらの義務に対応するうえで「データに基づく見守り体制」を整える手段の一つです。義務化されていないものの、安全配慮義務の一環として導入する企業が増えています。

ウェアラブルデバイスを活用して客観的なデータに基づいた熱中症対策を実施しよう

作業服の男女

熱中症は、本人が自覚する前に症状が進行するケースも少なくありません。そのため、従業員の体調を経験や勘だけで判断するのではなく、客観的なデータに基づいて管理することが重要です。

ウェアラブルデバイスを活用すれば、体調変化や熱中症リスクをリアルタイムで把握できるため、重症化を防ぐための早期対応につながります。従業員の安全確保だけでなく、管理者の負担軽減や労働災害リスクの低減も期待できます。

ミツフジ(弊社)の「hamon bandシリーズ」は、脈波から深部体温変化を推定する独自技術を搭載した猛暑リスク対策用スマートウォッチです。建設業・製造業をはじめとするさまざまな現場で導入されています。

無料相談を受け付けております。具体的な機能や導入事例を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

Case Studies

Case Studies

ミツフジの実績・導入事例について

詳しくはこちら
Technology

Technology

ミツフジのテクノロジーについて

詳しくはこちら